朝顔日記

音楽の話しその3

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2003-01-09T00:00:00+09:00
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はてぶ

その2の続きです。

今池へ

初めてのライブでは宣伝とかほとんどしなかったので、ほとんどお客さんはいなかったです。なってない演奏に N 沢と二人で反省して多少は練習を積みました。翌年の大学祭に再起をかけるつもりだったのです。相変わらずオールアローンには通い続ける毎日でした。

そんな頃、オールアローンを通じてひとりのドラマーと知り合いになりました。市つぁんという社会人です。やはりオールアローンの常連のひとりで、フリージャズを志向する腕前の確かな人です。当然いっしょにやろうということになり、3 人で練習を始めました。その頃、私たちの練習場所は、大学のキャンバスでした。サックスとトランペットならば、いつでも手軽に練習できたのですが、ドラムがあるとなるとそうやすやすとは出来ません。市つぁんは、スネアとハイハットだけのセットで練習に来てくれました。実際、それだけあれば十分な音を市つぁんは出せたのです。

そして次の大学祭が来ました。今度はオールアローンとかでも宣伝していただき、結構お客さんも来てくれました。オールアローンのマスターも店を抜け出して見に来てくれました。また、飛び入りでセッションに加わってくれた人もいました。名前は忘れましたが、確かその時は高校生ではなかったでしょうか。フルートとソプラノサックスを上手にこなす少年でした。

3 人でやったり、それぞれソロのパフォーマンスをやったりいろいろやりました。終わった後はものすごい充実感がありましたね。自分たちなりにやりきったという感覚があったからです。しかし、オールアローンのマスターの評価は厳しいものでした。結局、自己満足に過ぎなかったのです。

それでも、前ほどめげなかったように思います。自己満足であれ、力を出しきれたという自負があったからでしょう。演奏にはその人が出ますし、人前に自らの姿を晒すのは勇気がいります。でもそれが快感でもあるのです。私たちはもっとライブがやりたいと思うようになっていました。

どんなきっかけだったのか記憶にありませんが、ある時名古屋の今池というところにある某ライブハウスに行きました。今でもあるので、仮に HF としておきましょう。今では、HF は結構メジャーなライブハウスですが、その頃はアンダーグラウンドの極致のようなライブハウスでした。オーナーは S 子さんという女性です。

どういう経緯でそんな話しになったのか記憶にありませんが、S 子さんにライブをやらせてもらえないかと頼んでみたところ、あっさり OK が出ました。「明日でもいいよ。」くらいの感じで。

そんなことで、HF で、時折ライブをさせてもらえることになりました。もちろんお客さんは皆無といっていい状態でしたが。それでも、少しずつ人脈は広がり、いっしょにセッションする仲間も増えていきました。そして気がつくと、私は HF のバイトになっていました。時給 380円だったと思います。確かその頃のミスタードーナッツの時給が 500円くらいだったと思うので、激安ですね。(w

HF は、ジャズ系のライブハウスではなくロック系のライブハウスでした。バイトの私の仕事はいろいろありました。ライブ前にダイエーへ買い物に行ったり、ライブの照明やミキサーもしました。その頃のバイトの同僚は、DAVO 君とかカップヌードルの師匠(謎)でもある戸田君です。彼らは根っからのロッカーでした。こんなことをいうとアレですが、その頃の私から見れば彼らは完全に社会からドロップアウトしていました。彼らの影響や、HF で行われるいろいろなギグをまじかに見ていることで私も次第にそういう傾向が出てきました。

彼らもまた演者であり、やるのは即興演奏を主体としたロックでした。少なくともロックのビートを刻んでいましたからロックだったんでしょう。DAVO 君はシンセ使いで、戸田君はギタリストです。ライブでは二人ともメチャメチャかっこよかったです。DAVO 君のカルバンサンパレットというバンドは、DAF みたいな感じといえばわかる人にはわかるでしょうか。戸田君のギターは他に例えようのない独創的なものです。私は彼ほどいい音を出すギタリストを他にほとんど知りません。

そんなこんなで、私の生活はオールアローンでジャズを聴く生活から次第に HF で、演奏したり、まじかでライブをあれこれする生活にシフトしていきました。もっともオールアローンにも通い続けていましたが。

ある時、大学の研究室関係の先輩が引っ越すので替りにその部屋を使わないかという話しが舞い込みました。

かくて、私は今池のアパートに下宿することになったのです。

その4へ続く)

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