朝顔日記

金山式レスキューハーネス

2003-05-12

昨日は、私も所属する某自然保護団体(多分、日本最古の部類)の雪上訓練に行ってきたんですが、訓練に行くに先立って事務局で、ヘリコプターによる山岳救助の際に活躍する金山式レスキューハーネスの装着の仕方に関する講義が富山県警山岳警備隊の古崎隊員にして頂いた。

金山式レスキューハーネスの画像

地形の良くない山岳地帯においては、ヘリコプターによるレスキューでも、着地して怪我人を収容できる場合はあまりない。通常は、ホイストと呼ばれるワイヤーウィンチによる吊り上げ救助の場合が多いのだ。その際、従来は浮き輪みたいな輪っかで人間を吊り上げる場合が多かったのだが、富山県警山岳警備隊の金山隊員考案の金山式レスキューハーネスが登場してからは、だいぶ安心して吊り上げられるようになったようだ。これは元々パラグライダー用のハーネスを改造して作ったらしいが、実際の現場で使い易いようにさまざまな工夫が施してある。

金山式レスキューハーネスを実際に装着しているところの画像

先日、熊にやられたS作さんも、現場がブナ林の中だったために、約50mほどこの座椅子の親玉みたいなやつで空中を吊り上げたそうだ。

血だらけの怪我人を目の前にして、頭の上でヘリの爆音を聴きながら、正確にハーネスに怪我人を固定するのは、何度練習していても容易ではないと古崎隊員は言っていました。

「金山式レスキューハーネス」へコメントをつける

書き込み時の挙動について
URI らしき文字列には自動的にリンクが張られます。また "<" や、">" は実体参照化されます。
スパム対策のため、リファラを切っていると投稿できません。

この記事の永続的 URI ならびに トラックバック ping URI
http://diary.noasobi.net/2003/05/diary_030512a.html