爪痕
2003-06-22
朝日岳の山開き登山会を来週に控え、毎年恒例の草刈り&登山道整備に行って来た。
私は、土木工事のスペシャリスト松倉さん(誰)の助手として6合目付近に階段をつけに行くことになった。今までも通行することはできたが段差が大きいために、大荷物の場合などはやや通過に苦労する場所だ。ナタ、ノコ、ツルハシ、番線などの道具と5合目にデポする草刈り機の燃料4リットルを担いで北又を出発。
途中、2合目と4合目で休憩した。この何合目というのは朝日岳までの距離の目安ではない。途中にある恵振山までの目安だ。それぞれの地点に何合目と書かれた標柱が立てられている。先週朝日小屋の小屋開けで、朝日岳に登りその下山の際にも気がついていたのだが、4合目の標柱が熊にかじられている。前回はつい写真を撮り忘れたので、今回はしっかり写真に納めてきた。
松倉さんいわくは、熊が標柱の上を押さえた上で、かじったものらしい。確かに不明瞭ながら標柱の上部に熊の爪痕らしき後もあった。それよりもかじったところの下に激しい爪痕があったので、これも写真に納めてみた。
他にも、違う場所だが熊がタケノコ(ネマガリタケ)を食べた跡もあった。熊はタケノコをある程度集めてひとところで食べるらしい。タケノコの皮などがかたまって落ちていた。サルだとこういう食べ方はせずに生えている場所で食い散らすらしい。それにしても熊のタケノコを食べていた場所はいい場所で、ここにじっくり座り込んでタケノコを食べていたのを想像するとなかなかユーモラスだ。
あと気になったのは、まだ実が入っていないブナの実がたくさん落ちていたことだ。おそらく先日の台風で落ちたものと思われる。秋にブナの実が少ないと熊が里に降りてくることが多いようなので、ちょっと心配だ。秋にたくさんブナの実がなるといいな。
6合目では松倉さんのプロの腕前を堪能させていただいた。私はたいして役に立たず、申し訳ないことでした。ああいう技術があるのはうらやましい。
- 追記
- 山から下りてきたら、熊鍋が待っていた。持ってきたのはこないだ熊にやられたS作さんのカタキを打ったと噂のコウちゃん。非常にうまかったです。多分これで私もS作さんの仇討ちに荷担できたのでは。:p)
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