朝顔日記

高山病

2003-07-24

昨日は地元の小学校の立山登山に引率で行ってきました。前日同じく学校登山で小学生が雄山山頂付近から650m滑落して亡くなっているだけに、今回は結構慎重でした。途中にある一の越(標高2400m でなくて標高2700m)というところまで行った時点で天候がよろしくないようなら、その時点で下山することをあらかじめ申し合わせていましたが、まさしくひどい雨と強風、加えてガスがひどくて視界不良だったため、一の越で帰ってきました。

一瞬ガスが切れた様子を示す画像

子どもは60人くらいいたのですが、実は一の越までたどり着かずに途中リタイアした子どもが何人かいます。バスで室堂と言うところまで上がったわけですが、この時点で、気持ち悪くなった子どもが3人、途中まで歩いたけれどもリタイヤした子どもが5人です。室堂で駄目だった子どもは、バス酔いが原因なのか、あるいは高山病なのかわかりませんが、とにかく気分が悪くなったそうです。途中リタイヤの5人は、まず高山病でしょう。

何故、たいして高くない立山で高山病になるかと言うと、それはバスで上がるからです。室堂の標高は2450mもあります。ここまで一気にバスで上がるために、高度順応が出来ないんですね。富士山程度の高さになれば、ゆっくり歩いて上がっても高山病になる確率は高いですが、ほとんどの人はこの程度の高度であればゆっくり歩いて登れば高山病の症状は出ないものと思われます。

高山病になった時はどうすればいいかというと、一番いいのは高度を下げることです。高山病の症状は、軽いものであれば吐き気や頭痛が主ですが、高度を下げると嘘のように直ります。もう10年ほども経つでしょうか、実は私の知り合いがヒマラヤトレッキングで亡くなりました。メチャメチャ体力も技術もある山屋さんでしたが、高度には弱かったようです。高度に強いかどうかは、あまり体力とかには関係ないようです。彼は4000mを少し越えたあたりで亡くなっています。自分の体力を信じて、高度を下げなかったのがよくなかったのでしょう。

私が高い高度に向いているかどうかはわかりません。そんなに高いところへ行ったことがないですから。一度パトロールのためにいきなりヘリコプターで2750mの高さまで行って行動したことがありますが、そのときは普通に行動できたので、まぁ特別弱いこともなかろうとは思っているんですが。それよりも高所恐怖症なのはいただけないです。:p)

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