劒岳に三角点
2004-03-12
今日付けの2004年3月12日付けの北日本新聞に、剱岳山頂に念願の三角点 国土地理院設置へという記事が掲載されていました。劒岳はご存知のとおり、北アルプスを代表する有名な山であり、多くの岳人の憧れと試練の山でもあります。その劒岳には実は三角点が設置されていなかったのです。ほぼ100年前に、陸軍陸地測量部の柴崎芳太郎測量官が、地元の山案内人の長次郎らをひきつれて、初登頂したと思ったら、古く錆びた錫杖や鉄剣が山頂に奉納してあり、大昔(奈良とか平安の時代)に修験者がすでに登っていたという話しは、新田次郎の「剱岳・点の記」に詳しいですが、柴崎測量官は登頂は果たしたけれども、三角点の設置は結局かなわなかったのです。
柴崎測量官の登頂から100年経った今、ついに三角点が設置されるという。しかも、測量は GPS を使ってミリ単位の精度で行われるそうだ。北日本新聞の記事によれば、これまでも何度か三角点設置の話しは出ては消えていたらしいが、今度赴任してきた山田部長の働きかけで実現することになったという。そういうこともあるんですねぇ。というか、そんなものなのかな。なにはともあれ、柴崎測量官は喜んでいることでしょう。
あと、同じく同日付の北日本新聞に富山県山岳連盟の今年のマッキンリー遠征の隊員が決定した旨の記事も掲載されていましたが、その中に日ごろお世話になっている富山県警山岳警備隊の隊員が何人か含まれており、うち一人は私の担当エリアを担当する隊員でよく知っている隊員でした。あと、もう一人も担当エリアは違うものの、訓練等で何度かお世話になった隊員も含まれており、ぜひがんばってほしいものだと思いました。
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