日本最古の山小屋
2005-07-23
7月21日から22日にかけて、某小学校の立山登山の引率に行って来ました。その際、室堂にある室堂山荘に泊まったのですが、室堂山荘の隣には、現存する日本最古の山小屋、「室堂」があります。地名の室堂は、おそらくこの山小屋があるところということで、名付けられたものでしょう。
小屋の前に立っていた解説によれば、室とは、宿泊所という意味があり、堂には、宗教施設というような意味があるそうで、そもそもは立山信仰のための宿泊所だったことが伺えます。かなり大昔からあったそうなのですが、現在建っているものは、1726年に再建されたものだとのことで、それでも恐ろしく古い建物です。というか、あれだけ厳しい自然環境の中でよくぞ今まで残っていたものだと思います。
屋根は板葺きで、かなり厚めの板が幾重にも重ねてありました。
なんていう部品なのか呼び方を知らないのですが、板葺きの下にはかなりごつい材木が屋根を形作っているようです。
室堂周辺は冬季にはかなりの積雪があるため、柱などは当然かなり太いものが使われています。が、当時は建築資材などは当然人間が担いで荷揚げしていたはずなので、あまりごついものは担げません。おそらく担げるようにということだと思いますが、柱は太くて短いものをつないで使ってありました。それでもかなり重量がありそうで私にはとても担げるとは思えないようなごついものです。
そして、柱は直接地面に埋め込むのではなく、石の台の上に立ててありました。腐らないようにという配慮でしょうか。
何しろ、昔の人の知恵と力には驚かされるばかりです。この室堂は、平成7年に国の重要文化財に指定されたそうです。
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