朝顔日記

明日登る山を今日見て、昨日登った山を今日見る

2006-05-07

5月5日(金)~6日(土)にかけて、長野県小谷温泉をベースにふたつの山に登って来ました。ひとつは日本百名山で有名な雨飾山です。ただ、雨飾山の本峰ではなく隣の P2 というところです。もうひとつは雨飾山の隣にあって山スキーのフィールドとして有名な大渚山です。両者とも例年であれば5月の連休だと、時期的に遅いのですが今年は雪が多いので十分に楽しめました。

初日は雨飾山 P2 です。登山口のキャンプ場まで車で入れました。キャンプ場でおおよそ 3m の積雪だそうで駐車場の回りは雪の壁になっていました。駐車場よりスキーを履いてしばらく大海川の雪原を行きます。

雪に埋もれた大海川の河原の画像

夏道の取り付きより少し手前から左の尾根に取り付きます。傾斜が急でシール登行だと大変なのでアイゼンを履いてスキーを担いで登ります。立派なブナの林を登り切ると P3 から P2 に続く尾根に出ます。P2 手前のコル状に荷物をデポして P2 を目指します。最後は結構な急傾斜です。

P3 から P2 へ至る尾根より P2 を望むの図

P2 の頂上からは目の前にそそり立つ雨飾山本峰が見えます。すぐ目の前にありますがこのルートからは容易に登られるようなものではないので眺めるだけです。:p)

雨飾山本峰の画像

南に目をやると翌日登る予定の大渚山がやや低い位置に見えます。雨飾山本峰の標高が、1963m で P2 の標高が 1838m にたいして、大渚山の標高は 1566m です。写真で見えている側ではなく、裏側から登る予定です。こうしてみると、上が尖っていないので見映えは余りよくないですね。:p)

P2 より大渚山を望むの図

P2 から荷物をデポした地点までの快適な滑降の後、昼食宴会です。折りしも私の地元のスミレ山の会のメンバーが宴会中でそれに混ぜてもらいます。今晩は小谷温泉付近でテント泊だというと、余った酒や食料をたくさんくださいました。ありがとうございます。>スミレのみなさん。

宴会後、キャンプ場まで下りましたが、雪がかなり腐っており快適な滑りというよりは高度を下げたという感じでした。まぁ、あまりにも天気がよかったので仕方がないところです。1時間もかからずキャンプ場まで戻りました。

小谷温泉付近の手頃なブナ林の中にテントを設営後、小谷温泉の露天風呂へ。お湯がぬるくて上がるのに勇気がいる温泉でしたが、後で湯冷めしなかったのはさすがに温泉です。まだ明るいうちからテントの中で宴会をして、夕方の6時半くらいには寝てしまったようです。

テント場の様子

明るくなってからゆっくり起きだし、朝食のラーメンをすすった後テントを撤収して今日登る大渚山の登山口、大草連まで車で移動します。大草連の集落の辺りには既にほとんど雪がなく、これはルートの変更かと思われたのですが、付近にいたおじさんに、林道を少し行けば雪はあるはずだとの情報を頂き、とりあえず行ってみることに。案の定5分ほどスキーは担ぎましたがあとはスキーを使って登行できました。写真は、林道から尾根に取り付くあたりです。

最初の段差を越えれば後は頂上直下以外は快適なシール登行です。が、前日の疲れかはたまた飲み疲れかなかなか苦労しました。:p)

林道より尾根への取り付き付近の画像

3時間半ほどかかってようやく大渚山の山頂です。北に目をやると昨日登った雨飾山が指呼の間に望めます。

写真の向かって右にある肩の部分が P2 です。

大渚山山頂より雨飾山を望むの図

ラーメンとビールの昼食の後、いよいよお楽しみの滑降です。前日と違って曇っているためか雪はさほど腐っておらず結構快適に滑ることが出来ました。それでも下部の広い雪原は流水による縦溝がひどかったですが。

滑り来しかたをふり返るの図

雪原の末端が林道で、後はこれを辿ることで大草連まで戻って終了。帰りに来馬温泉風吹荘の熱いお湯で汗を流して終了。

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