栂池~天狗原~風吹大池~木地屋、スキーツアー
2007-05-06
昨日(2007年4月15日)、栂池~天狗原~風吹大池~木地屋というコースでスキーツアーに行って来ました。以下、その時の記録です。
ロングコースなので、栂池スキー場の朝イチのゴンドラならびにロープウェイに乗るべく、集合時間絶対厳守のお達しのため、みな緊張して集合場所に集まり、無事予定より5分早く出発。総勢10名で車は2台で分乗できるのですが、今回は入山場所と下山場所が異なるために、下山場所に車をデポする必要があるため車は4台使用しました。
下山場所の木地屋の村はずれに車2台をとめます。林道は除雪されており、あたりに雪はまばらにしかありません。帰りはもしかして白池あたりからスキーは使えず徒歩かもね、と冗談で話します。車2台木地屋に残して一路栂池スキー場へ。
栂池スキー場にはほぼ予定通りの時間に到着して、出発準備。が、ゴンドラが動きません。なんか点検してますというアナウンスが流れるばかりで一向に運行が始まりません。結局1時間以上遅れてゴンドラ運行開始。ゴンドラを降りたら、ロープウェイ乗り場までダッシュです。というのも、ゴンドラの運行が遅れたために、バックカントリーを目指すスキーヤーやらボーダーやらが長蛇の列を作っていましたから。結局、ロープウェイの1便には、パーティの半分は乗れたのですが、残り半分は乗れませんでした。それでも、臨時便をすぐに出してくれるということでしばらく待っていたらじきに第2便に乗ることが出来ました。
ロープウェイの降り場で出発準備をして、予定よりもほぼ1時間遅れで歩き出します(10時5分)。天狗原が近づくにつれてやや風が強くなりましたが。この時点ではいい天気でした。1時間ほどで、天狗原到着。先日、山岳スキーレースの日本代表として韓国大会にまで遠征したヒロピョンは、私たちが天狗原に着いた頃には、白馬乗鞍岳まで行って既に一滑りしてきて後でした。さすがは日本代表。(栂池で行われた国内大会では思った成績は出せなかったようですが。)
天狗原からは右に山の神尾根を見送り、ほぼ真北に進路を取ります。尾根は広くなったり狭くなったりしますが快適に滑れます。たまにあるちょっとした登り返しがしんどいので、ステップソールの板だと快適かもしれません。フスブリ山への登りで1度だけシールを使用しました。
フスブリ山を過ぎてしばらく行くと、風吹大池大池です。池で昼食を取ろうということになり、池に向かって滑り込みます。(13時)
夏場であれば、池の上だと思われる地点で宴会タイム。今は雪の上です。以下にその付近の地図と GPS のルートを載せておきますが、池の中で軌跡が途絶えているのは水没したからではなく、昼食時に GPS を切っていて、歩き出した時にすぐにスイッチを入れなかったためです。:p)
先は長いので早めに切り上げます。
昼食後、風吹大池の上を歩いて、池の北端よりまた尾根に戻ります。
尾根からはいよいよ、白池を目指しての大滑降です。上部はオオシラビソ交じりの快適な疎林でした。雪も締まっており、快適な滑降です。
下るにつれて、細い雑木が目立つようになってくると同時にあたりはガスに包まれてしまいました。あたりは割に平坦で地形の変化の乏しいところ。GPS で大雑把な行くべき方向はわかっているものの、途中横断する予定の沢はどこでも渡れるわけでないので、適当に下ってしまうとよろしくない状況。こういう場合は戻るに限るということで、素直に少し戻ると無事ルート発見。
ここら辺りから下はひたすら斜面をトラバースする感じで下降。15時50分頃白池上部の林道に出ました。しばらく行くと白池のほとりに到着。なんと、林道はここまで除雪されていました。
林道を使わずに林道西側の斜面をスキーで行くべく進みますが、やはり平坦な地形の上、ガスがひどく方向が定まりません。こんなところで暗くなってはまずいということで、大変でも確実な林道で戻ろうと衆議一決して林道へ戻ることにしました。
あとは、もくもくとスキーを担いで林道を辿るのみ。ただ、歩きにくいスキー靴での林道歩きはかなりこたえました。GPS で木地屋までの直線距離を測ったところ、2.7Km ほどありました。この直線距離というのは林道の曲がりなど全く考えない地図上で物差しをまっすぐに当てたときの距離で、まさしく直線距離です。実際には倍近くあったのではないでしょうか。途中、林道沿いにしつこくスキーで滑走するメンバーもいましたが、実際にかかった時間はとぼとぼ歩いたのと変わりませんでした。とぼとぼ歩いたおかげか、途中で会った釣りキチのおじさんに岩魚を頂きました。:-)
結局木地屋の車デポ地点に戻ったのは17時30分頃でした。
予定ではこの後、2台の車に分乗して栂池にデポした車を回収して帰路に着くはずだったのですが、木地屋にある2台の車うち1台の鍵が栂池にデポしてある車の中にあることが判明したので、1台のみで栂池にある2台の車の回収に向かい、乗り切れなかった人は木地屋で待つことになりました。
待つこと1時間、あたりは真っ暗になってくるし、雨は降ってきて寒いしで、鍵のない車の窓を割って中にあるスペアキーで帰るかという意見もありましたが、車の持ち主であるヒロピョンに強く反対されたため、素直に待ちました。:p)
19時少し前に、栂池より車を回収してきたメンバーが帰ってきてその後、ようやく帰路に着くことが出来ました。:-)
最後に、GPS による歩いた軌跡を載せておきましょう。かなり大きいので注意(何)してください。最後、杉ノ平あたりで軌跡が途切れているのは、濃い樹林のため GPS が衛星をうまく捕捉できなかったためと思われます。図の下から上へ進みました。
図はカシミール3D ならびに、カシミール3D入門―山と風景を楽しむ地図ナビゲータ付録の5万地図画像を用いて作成しました。
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この記事へのツッコミ
- 1: 無明 (2007-04-16T21:01:04+09:00)
- 林道をスキー靴で延々とですか.....
それは大変でしたね。ざまぁ.....嘘ですよ。写真を見る限りでも楽しそうで何よりでした (*⌒∇⌒*)
わたしもバックカントリー、歩きたいなぁ。え゛、スキーですか?遠い昔にやめてしまいました。 - 2: おちむしゃ (2007-04-24T22:59:34+09:00)
- はじめまして突然すいません。
googleで天狗原~木地屋で検索したら
ヒットしました。
偶然ですが同じ日に後追いで全く同じルートを
たどった者です。
木地屋の上に2台止まっていたTナンバーですか?
最後の最後でおそらく皆様のトレースで
無事に林道に出ました。
ありがとうございました。 - 3: のり (2007-04-25T12:04:08+09:00)
- 木地屋の2台はお察しのとおり、私たちのものです。
木地屋着、午後8時でしたか。それはかなりやばかったですね。ご苦労様でした。
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