富士山登山
2010-08-30
富士登山がブームであり、私も一度は登ってみたいと思っていたところへ、友人が行くので一緒にどうかとお誘いを受けました。この機会を逃せば一生富士山に登れないかもしれないと思い、かみさん共々、同行させていただくことに。他にその友人の奥さんと、山仲間を一人加えた計5人で富士山を目指すことになりました。
朝ゆっくり車で出発。時間はたっぷりあるのでのんびり車のドライブを楽しみながら、富士吉田市へ。業務用スーパー(何)で晩飯の食材などを買出し、いざ富士スバルラインで5合目へ。5合目には登山口があり、そこまでは車で入ることができ、観光バスなどで5合目までだけ来る人も多いようです。
ところが、富士スバルラインの料金所で、上の駐車場が大変混んでいて、車を停めるのに3時間ほど待たねばならない旨を伝えられます。渋滞だからといって帰るわけにはいかないので、駐車場が待つのを覚悟に上にあがります。確かに5合目の数キロ手前から渋滞で車が寸刻みでしか動かないようになってしまいました。上で駐車場の警備員が出て行く車の数をカウントして、その数だけ上に上げているようです。スバルラインは上の方は路肩も駐車場になっており、そこであれば案外空いているスペースもあったのでそこに車を停めるかと相談していましたが、案外早く上に上がれそうなのでもう少し待ってみるかと、待っているうちに駐車場に入ることができました。結局1時間半ほど待ったでしょうか。
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駐車場の手頃で最高にいい場所に車を停めることができたので、車のすぐ後ろで入山祝いを兼ねた晩飯です。晩の7時半には車のそばでシュラフにくるまって地べたで就寝です。で、12時前には起床して、12時に登山開始の予定です。
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5合目の駐車場管理にたくさんの警備員の方が勤務しておられたのですが、夜中の12時に出発する際にもまだたくさんの警備員の方がおられ、ちょうどミーティングしておられるところでした。ご苦労様です。

5合目よりゆるい下りから登山スタートです。車道のような広い道をしばらく行って、いよいよ本格的な登山道になるといったあたりが6合目で、安全指導センターがあります。
ゆるく火山灰が積もっただらだらした坂を登って行くと、次々と若者に追い抜かれてゆきます。昨今は登山ブーム、というよりは富士山ブームらしいのですが、本当に富士山には若者が多いです。彼らは何度も山登り経験しているわけではないようで、いきなり富士山にやってきたという感じの人も多いようです。そのせいか普通の登山のペースとは大きく異なる速いペースで登っていくのです。そのままのペースを維持しながら登って行ける脚力の人も少しはいるでしょうが、普通の人であればそれを維持するのは至難の業です。案の定、休憩が多く、休憩時間も長いようで、ゆっくり歩いている私たちもじきにまた彼らを追い越してゆきます。ゆっくり歩いて、長時間休まないのが、楽に登るコツですね。

7合目辺りから山小屋が現れます。夜中でも営業していて登山者の便宜を図っているところもあるようです。小屋のあるところにはトイレもあるので、便利です。ちなみにトイレは200円です。

吉田口ルートには8合目がいくつもあって、そのそれぞれに山小屋があります。上に上がるにつれて、小屋に泊まっていた人たちが登山の行列に加わっていくので、登山者の数はどんどん増えていきます。みなさん、ご来光を見るのがお目当てで、夜中に歩いているのです。今の時期、午前5時ころに日が登るので、ご来光を出来れば山頂で迎えたいと思い、登ってきたのですが、登山道がどんどん渋滞してくるので、思うように前へ進むことができず、結局9合目の鳥居のところで、ご来光を迎えることになりました。

ご来光が上がってくると、こういうものを初めてみる若者も多いようで、あちこちで歓声が上がります。ご来光は少し雲があったので、特別素晴らしいものというわけではありませんでしたが、天気がよくまずまずでした。そして、富士山は日本一高い山だけあって、遠くの方までかなり見渡せるのでした。
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ご来光待ちでたくさんの登山者が地面に座り込み、日が登るのを待っていましたが、この間は登山道上を歩いている人は殆どいなく、このときに歩いて上を目指せばよかったのですが……。
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日が昇りきると同時に登山者は一斉に行動を始めます。9合目からは頂上はすぐそこに見えているのですが、渋滞で列はさっぱり進みません。ご来光待ちせずに、あの時進んでいれば今頃は…と思っても後の祭りです。

結局9合目から1時間半ほどかかってようやく山頂に到着です。
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渋滞中に友人たちと別れ別れになってしまったので、しばらく待って合流します。景色の良いところでビールでも飲んで登頂をいわおうということで移動。火口の中などを見てみたり、そこら辺をうろつきます。お鉢巡りするかという話もありましたが、ビールを飲んだら面倒くさくなって取りやめ。

神社のあたりは、ものすごい混雑ぶりです。

下山中に向こうに見える上り用の登山道を見ると、まだまだ登山者は上がってくるようです。いったい何人登っているのでしょうか。
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ダラダラ長い下りをこなし、、まもなく5合目に帰りつこうかという頃、馬車がいました。馬車には20人以上乗っている感じでしたが、たったの1頭で引いていました。もっともきつい登りは自動車でも補助していたようですが。大した馬力です。
夜中の0時ころ出発して、6時間半ほどかかって山頂。そして4時間かかって下山し、着いたのが昼の12時で、ちょうど12時間で行って帰ってきた計算です。
富士山は見る山であって、登る山ではないとよく言われますが、今回初めて登ってみて、登っても案外面白い山でした。1回登れば2回は結構という人もよくいますが、それに関しては、半ば同意かな。:p)
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