車に轢かれた話し
2003-03-13
私は車に轢かれたことがある。だいぶ前に名古屋に住んでいた頃の話しだ。「ラッタッタ」と呼ばれるような貧弱なスクーターに草履を履いて乗っていた。信号待ちで停車している時に、足をスクーターの横に放り出していたんだ。私のすぐ右後ろには1台の車が停車していた。信号が青になり、私が出るよりも先にその車が先に発車した。その時、私は声がでなかった。私の足の上にその車の前輪が載ったのだ。
運転していたのは、女子大生かなんかの2人組み。私の異変に気がついたらしく、慌てて車を停車させた。おかげで車輪は私の素足の上に載ったままだ。どうもこういう場合、人間は声が出なくなるものらしい。私は身振り手振りで車を進めてくれるように懇願した。ようやく気がついて車を出してくれたので、私は解放されたのだった。女の子は慌てて車から降りてきて、「大丈夫ですか?」みたいなことを言ってくれた。私は動けるようになるとまったく何ともなかったので、大丈夫だと答えた。彼女等は逃げるように走り去って行ったのだった。
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