HP200LX のクロックアップ
2004-05-20
ここ何年もいつも身につけているコンピュータがあります。hpのHP200LX というパームトップパソコンです。CPU は、80186互換で、クロックは 7.91MHz と今では考えられないようなスペックです。ハードディスクもありません。その代わりわずかバッテリー込みで重さ 312g なのにフルキーボードを装備して単3乾電池2本でいつ入れ替えたか忘れたほどの長時間駆動が可能なすごいやつです。残念なことにすでに生産中止になっていますが、いまだに現役マシンで使っておられる方も多い名機中の名機です。今回、長らくクロックアップしたいと思いつつ、ずっと放置していたのを意を決して取り組んでみました。
186な CPU でも英語環境で使う分にはほとんど問題にならないのですが、日本語の表示や日本語変換を行うとなるとやっぱり少しマシンパワーの足りなさを感じます。LX は内蔵している水晶発信子を交換することで、倍速化できることが知られています。以前から倍速化したいと思っていたので、何年も前に大阪へ出張へ行った際に共立電子で、倍速化に使える水晶は入手済みです。あとは倍速化手術するだけだったのですが、なんとなく億劫でずるずると時が経っていました。しかし、思い立ったが吉日ということで、やってみたわけです。
これまた、何年も前に分解のために必要なトルクスという特殊工具をゲットしていたので、これを使って、LX を分解します。先日、キーボードの不調のときに一度分解してみたことがあったので、これはスムーズに行きました。ついで、標準の水晶の取り外し。水晶自体足の他に、頭も基盤に半田付けして固定されているので、まずこれを外します。その後、足の半田を溶かしてどうにか水晶の取り外しに成功。取り替える水晶は元々付いていたものと形がだいぶ違うので、どう収めるか考えつつ結局、素直に取り付けたらどうにか収まったようです。意外と組み立てに手こずりつつどうにか組み上げ終了。
まずは、フラッシュを入れずに本体メモリだけで起動してみる。うまくいっているようです。倍速化すると画面がブレるので、それようのドライバを入れることになっているんですが、何故か私のマシンではそういうことはありませんでした。検索してみると1000台に1台くらいはそういう場合があるとのこと。余計なドライバを組み込まなくてもいいならそれに越したことはありません。ラッキーというべきでしょう。フラッシュを挿していつもの環境に戻してみます。
お、いつもよりも起動が速い。いい感じ。早速気になる日本語を入力してみます。すばらしー。これまでは、一瞬死んだ?と思うなよう感じで変換していたのが、サクサク変換してくれます。ちなみに私が使っているのは、LXerの間では重いと定評のある WX-2。いやぁ、意を決して改造してみただけのことはあります。こんなことならもっと早くから倍速化しておけばよかったなぁ。:p)
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この記事へのツッコミ
- 1: めざら (2004-05-20T22:26:21+09:00)
- その速さにもすぐに慣れてしまいますよ。
うちのLXは2代目で,これは倍速化していませんが,
その遅さにも慣れてしまいました。…とさ。 - 2: のり (2004-05-21T11:32:02+09:00)
- やっぱりそんなもんなんでしょうね。倍速化前も遅いとは思いつつ、それなりに使っていましたから。
それにしても、今時の技術で同じコンセプトのマシンが何故できないんでしょうね。Morphy がポシャらなかったらと思います。今時なら、無線LAN内蔵の同様ものがあったら便利だろうなと思います。
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