朝顔日記

Mozilla firefox 0.10 への移行

2004-09-10

いよいよ来週、Mozilla Firefox 0.10(PR1.0) が出そうな感じですが、0.9.3 などから移行するにはどうしたらいいでしょう。今回もっとも問題になりそうなのが、やはり拡張やテーマ関係でしょう。というのも、0.9.3 までは、Mozilla Firefox の extensions.lastAppVersion は、0.9+ だったのが、0.10 からは、0.10 になり、対応していないもしくは対応していても、拡張の em:maxVersion が 0.9+ だったりするとインストールできなかったり無効になったりするからです。

考えてみるに、0.8 などから 0.9 系への移行の場合は、プロファイルを新規に作成してあとでブクマークなどの必要なものを移すという手がよかったように思いますが、0.9.3 などから 0.10 ヘ移行する際は、既存のプロファイルを引き継いだほうがいいように思われます。0.9 系ですでに、拡張マネージャーは導入されていますから。本当は動くけど em:maxVersion の関係で動かない拡張などもすでにインストール済みであれば書き換えは容易ですが、新規プロファイルへインストールするとなると結構面倒な手続きが必要になります。そこらあたりを少し書いてみましょう。

すでに、インストールされている動かない拡張を 0.10 対応にするためには、プロファイルの extensions ディレクトリの各拡張のディレクトリの中にある install.rdf の書き換えが必要になります。各拡張はたとえば、{EDA7B1D7-F793-4e03-B074-E6F303317FB0} のような拡張に固有な名前をもつへんてこなディレクトリに格納されています。どの拡張がどのディレクトリに入っているかは、extensions ディレクトリ直下にある Etensions.rdf エディタで開いて、拡張の名前で検索するといいかもしれません。該当の拡張の install.rdf が見つかったら、em:maxVersion を検索します。もしこれが、<em:maxVersion>0.9+</em:maxVersion> のようになっていれば 0.10 では動きません。<em:maxVersion>0.10</em:maxVersion> などと書き換えてみます。うまくすればそれだけで、その拡張が 0.10 で使えるようになるかもしれません。

さて、動かない場合はどうしましょう? 私の経験によれば、install.rdf を書き換えたものを再インストールすることでうまくいく場合があるようです。新規プロファイルにインストールする場合も、install.rdf を書き換えたものをインストールしないといけないので、どうやってそれを作るかも書いておきましょう。

まず、入れたい拡張をローカルに保存します。その拡張ファイル名は hogehoge.xpi だとしましょう。まずはこれを解凍する必要があります。.xpi ファイルの実体は zip ファイルなので、拡張子を変更して、hogehoge.zip にリネームします。これを適当なところに解凍します。アーカイバによっては .xpi のまま解凍できるかもしれません。解凍したものの中に install.rdf がありますから、これをエディタで開いて、em:maxVersion を書き換えます。書き換えたらすべてをまた zip 形式で圧縮します。hogehoge.zip が出来上がります。これを再度、hogehgoe.xpi にリネームします。これを Mozilla Firefox にドラッグアンドドロップしてやればインストールできるかもしれません。結構面倒です。

それでも動かない拡張もあるかもしれません。多分あるでしょう。そういうときはどうすればいいでしょう? 今後新しい拡張を入れる際にトラブルの原因になる可能性がありますが、about:config から extensions.lastAppVersion を 0.9+ などに書き換えてしまう方法があります。しかし、今後出てくる便利な拡張のことを考えるとあくまで、一時凌ぎと考えておいたほうがよいように思います。

もっとも、ここへ来て著名な拡張はだいぶ 0.10 に対応してきたようですので、もしかすると 0.10 がリリースされる頃にはこういった心配は杞憂になっているかもしれません。そうなっているといいのですが……。

おまけ

私は、圧縮ファイルの解凍・圧縮は xyzzy のファイラーから unzip32.dll を使うことで行っていますが、この環境だと xyzzy のファイラーで .xpi なファイルを選んで、V(Shiftキー+v) で中のファイルを閲覧できるので、em:maxVersion の確認などに便利です。また、.xpi ファイルをリネームせずにそのまま解凍することも可能です。スペースキーで反転させておいて、E(Shiftキー+e) で2ウィンドウファイラーの反対側(何)に解凍できます。圧縮はやはりスペースキーで必要なファイルを反転選択しておいて、O(Shiftキー+o) で出来ます。その際、さすがに拡張子の指定を .xpi することは出来ないので、.zip にしておいてあとでリネームする必要がありますが。

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1: ゆきち (2004-09-10T20:02:04+09:00)
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