初雪山救助訓練山行の画像
2008-03-10
3月8日(土)~9日(日)と、朝日岳方面遭難対策協議会 の春山訓練に行って来ましたが、その時の写真に若干の解説をつけて上げてみます。
初日は、夢創塾より、入山。鍋倉山を経由して、大地を越えて下ったところで雪洞を掘って泊まりました。ちなみに参加者は宇奈月遭対協からも3名参加したこともあり、総勢13人という大きなパーティでした。
スタート直後は急登で、左に富山平野と富山湾を眺めながらの登行となります。
夢創塾付近では積雪30cmあるかなしか程度でしたが、大地(1167m)に近づくにつれ、どんどん増えてきます。足首からすね程度のラッセルです。
何にもない広い大地の山頂を初雪山側へちょっと下ったところに適当な地形があったので雪洞を掘ることにします。前回13人用の雪洞を掘ったときは3時間程度かかっていたので、今回もそのくらいの時間をみて、穴掘り開始。3箇所から穴を掘り、後で2つ埋めて入り口ひとつにする予定です。
今回はディーゼルエンジンを搭載しているという噂の穴掘り職人が2名ほどいたので、かなり早く掘れました。まぁ、前回のような固い層がなかったからというのもあります。おおかた掘り終わったら内装に取り掛かります。内装で手抜きをするとあとで雫が垂れたりしてひどい目にあうので丁寧に仕上げます。
これでほぼ完成。前回よりも一回り大きいようですが、なんと2時間で完成しました。:-)
あとは、1日の労をねぎらって楽しい夕食タイムです。13人楽に入れる巨大雪洞だと、端の人の会話も遠くて聞こえません。:p)
夜が明ける前に、小用で外に出たときは地吹雪のようでしたが、朝になった頃にはそれも収まり、きれいな朝焼け、いわゆるモルゲンロートです。
劒岳もピンク色に染まり、桃色劒岳と名付けられました。
朝食の後、必要な装備のみ持参、その他の装備を幕営地にデポして、初雪山目指して出発です。稜線は結構風が強く、雪煙が舞い上がっていました。
例年、この時期だとこの稜線はかなり固く締まっており、アイゼンが必要なことが多いそうですが、今回は雪が柔らかく、ラッセルが必要なところも結構ありました。
大地から初雪山までの稜線は結構な距離がありますが、まもなく山頂です。山頂には北陸電力の雨量計が設置されています。
稜線は風が強いので、シュカブラと呼ばれる雪の紋様が出来ていました。奥に見えるのは劒岳北方稜線の山々です。
ようやく山頂に到着です。風が強くて寒いので、乾杯(何)と記念撮影の後、すぐに下山しました。
初雪山方向から大地に向かって、写真を撮ったところです。東側に大きく雪庇が張り出しているのがわかります。
大地の幕営地に戻ったら、デポしてあった装備をまとめて下山にかかります。大地からの下りはかなり雪が腐っており、苦労させられました。
最後におまけで、初雪山山頂からのパノラマ写真を上げておきましょう。以下のサムネイルは等倍画像(約150KB)にリンクしています。ちなみに3枚の写真をつないであります。
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この記事へのツッコミ
- 1: ダイタ (2008-03-10T19:32:00+09:00)
- 穴堀職人さんにはディーゼル仕様なんですねぇ(w
快晴の山岳写真の美しさは格別ですねぇ
自分も山岳写真は撮りたいけど基本独りでの行動にて山登りは避けて見上げるだけなのが残念な今日この頃だべさぁ - 2: のり (2008-03-11T12:19:10+09:00)
- 冬山の単独行はアレですからねぇ。
まぁ高いところへ登らなくてもそちらは色々面白い被写体があるようでうらやましい限りです。
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