朝顔日記
シール
- publish
- 2003-01-19T00:00:00+09:00
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ステッカーじゃなくてスキーの話しです。
私は、山スキーが好きです。ここでいう山スキーというのは道具の種類ではなく、山でするスキーのことだと思ってください。ゲレンデではない自然な形での山で滑るのも楽しいのです。
ゲレンデスキーと違って山スキーでは、リフトなどというものはたいていの場合ありません。したがって滑りたい分だけ自分の足で歩いて上がらなければなりません。だから山スキーは山登りでもあるわけです。
では、どうやって登るか。スキーを担いで登るという手もありますが、それはちょっとつらい場合が多いです。なぜなら圧雪していない斜面をツボ足(足に何も付けずに)で登るとゴボるからです。あ、ゴボるというのは、富山弁でした。:p) とにかく足が雪に沈んでラッセル(雪をかき分けて進むこと)が大変なのです。
ではどうするか。カンジキやスノーシュー(要するに洋式のカンジキ)を履いて登ってもいいのですが、下りにそれらが邪魔になります。もっといい手があるのです。それはスキーを履いて登るという技(?)です。スキーの裏側、滑走面はよく滑るようにツルツルしています。ですから、普通は短い距離を登る時以外はスキーを履いて山へ登るなどということはしません。エッヂ(スキーの滑走面の両サイドは、エッヂという金属で覆われている)を立てて登り続けるのはしんどすぎます。
そこで秘密兵器「シール」の登場です。シールは seal です。seal というのは、アザラシのことですね。元々アザラシの毛皮が使われていたのでこう呼ばれることが多いですが、実際はナイロン製品か、モヘアと呼ばれる山羊の毛皮製のものがほとんどです。私の使っているものもナイロン製です。最近では、クライミング・スキンとか単にスキンと呼ぶことも多くなってきました。
シールには方向製があります。一方向には滑らかですが、反対方向には逆立つようになっているのです。この性質を利用して、前には進むけど後ずさりはしない、そういう風に作られています。最近のシールはほとんど接着式です。だからシールと呼ぶと勘違いしている人もいるようですが、バンド式のものもあります。接着式のものだと、滑走面にペタと貼り付けます。粘着力の強い接着剤が使われているので取り外して何度でも使うことができます。下りではもちろん剥がします。
シールを装着したスキーだと上り坂も板をまっすぐにしたままペタペタと普通に歩くことができます。ツボ足と違いスキーによって接地面積が大きくなっているので、ゴボることも少なくなります。登攀能力はそうですね、まっすぐ直登だと、中級者用のゲレンデくらいまででしょうか。それよりも急になると、斜めに斜面を横切るように登ります。そうすれば、ゆるやかに登れるからです。しかし、ずっと斜めに登り続けることは出来ませんから、適当なところで、逆方向に方向転換します。これを繰り返して登るので、登った跡を見ると、イナズマ型というか、電光型にジグザグのトレースが残ることになります。
実は、スキーというのは滑るだけの道具ではなく、登るための道具でもあるのです。
と、誰も訊ねていないのにシールについて書いてみました。ただ、単にさっきお客さん(何)のシールをいじっていたら書くのを思い付いただけだったりします。つか、山行きてぇ。
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