朝顔日記

雪崩ビーコン

2003-01-24

雪崩ビーコン、通称ビーコンというものがある。英語では、Avalanche Beacon とかいうらしい。雪崩埋没者捜索用の送受信機のことである。ここ数年結構普及してきて、雪崩の危険がある雪山に入るものはこれを身に着けることが望ましいとされている。

通常は、信号を発信する状態で身に着けて山に入る。何人かで山に入っているとして、仲間の誰かが雪崩に埋まったとする。雪崩に埋まらなかった人が、自分のビーコンを受信モードに切り替えると、雪崩埋没者の信号を拾って埋まっている方向を知らせてくれるので、迅速に救助することができるというわけだ。最近のデジタルビーコンは、方向に加えて埋没者までのおおまかな距離まで教えてくれるのでなかなか便利だ。

雪崩は雪なので、水と違って埋まってもすぐに窒息死するということはない。埋まってからおおむね15分以内に掘り出すことが出来れば、93%助かるという統計もあるようだ。しかし、時間の経過とともに生存率は急激に低下する。したがって、雪崩に人が巻き込まれるのを発見して、救助を求めに行っていたのではほぼその人は絶望的である。その場にいる人で助けることが必要だ。セルフレスキューという。

長い前振りでしたが、ここからが本題。:p)

さて、複数の埋没者がいる場合はどうするか? 幸い、私は雪崩に巻き込まれたこともないし、仲間が巻き込まれるという現場に居合わせたことも無い。だから実際にそういう場面になったら自分がどういう行動を取るかわからないし、あまり考えたこともなかった。おそらく、一番近くの反応を探して掘り出そうとするだろう。もっとも、一番近くでなくとも身体や衣服、装備の一部などが露出していて、目で確認できるならばおそらくその者を先に救助するかもしれないが。

実際問題、誰それだから先に助けようとか、あっちのほうが掘りやすそうだからとか考えていられないだろうと思う。なんでこんなことを思ったかというと、雪崩救助の優先順位を決める新ビーコン機器というニュース記事を読んだからだ。そんだけ。

おまけリンク
日本雪崩ネットワーク

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